胃がんで闘病中だったダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」のパフォーマー・中尾翔太さんが2018年7月6日に死去した。22歳だった。所属事務所が8日、発表した。
あまりに早すぎる死に、「嘘って言ってよ...」との衝撃が広がっている。
HIRO「翔太の生きた証は永遠に残ります」
中尾さんは16年のグループ結成以来、パフォーマーとして活動。18年3月に胃がんであることを公表、グループの活動を休止して治療に専念していた。
中尾さんの所属事務所は18年7月8日、中尾さんが6日に死去したことを公式サイトで発表。「回復を信じ医療機関と密に連携して最善を尽くしてまいりましたが、大きな悲しみの中に故人を追悼しております。生前に中尾翔太への皆様の温かい励ましのお言葉、改めて本当に有難うございました」と記した。
所属事務所の会長で、EXILEのリーダー・HIROさんは事務所の公式サイトで「本当に辛く、悲しく悔しい気持ちでいっぱいです」とコメントを発表した。
「この数カ月 凄まじく辛い状況にも関わらず 最後まで諦めずに毎日、毎日 力を振り絞り病気と闘っていた翔太の姿は本当に凄かったですし 強く勇ましい彼を心から尊敬しています」などとした上で、
「翔太!! 翔太の生きた証は永遠に残ります そして僕らはその翔太の夢をこれからも翔太と共に叶えていきたいと思います」
と、天国の中尾さんに呼びかけた。
「ボーカルの2人は9人全員でパフォーマンスしたことがない」
グループのメンバーも公式サイトで、中尾さんの死を悼んだ。
リーダーの世界さんは「FANTASTICSとして彼と過ごした月日は年月にするととても短く、曲数でいうとまだ3曲しか一緒に踊る事が出来ませんでした」と告白。その上で、
「ボーカルの2人はまだ9人全員で楽曲をパフォーマンスした事がないんです。グループとして考えれば、フルメンバー9人でまたステージに立つ事自体が夢になっていました」
と明かした。グループはパフォーマーのみ7人で発足。後にボーカル2人が加わって9人体制になったが、全員でのパフォーマンスはついにかなわなかった。
天国の中尾さんには「翔太へ 本当にありがとう。同じチームメイトとして君は本当に最高の兄弟です」と呼びかけ、こう続けた。
「今は遠い場所にいますがまたいつの日か一緒にふざけたり踊ったりたくさん笑おう。これからもFANTASTICSは9人でひとつだと、心に誓い、頑張り続けたいと思います。本当にありがとう!」
ファンもツイッターなどで、中尾さんの死に
「翔太くん 嘘って言ってよ... ショック」
「一生懸命に病と戦って復帰を夢に見ていたのに。早すぎるよ」
「FANTASTICSは9人で1つのグループだから、残りの8人のことを空から見守っていてください」
「FANTASTICSは永遠に9人 心からの御冥福をお祈りいたします」
など、追悼の声を続々と上げている。