「協議前進」は間違いないが...
毎日は1面に記事を載せたがトップではなく、見出しも「出光、統合へ前進」と慎重だった。記事では「昭介名誉会長の長男正和氏が賛成に転じた」ものの「昭介氏と次男の正道氏は依然反対を続けている」と創業家内の「対立」を具体的に説明している。
最も慎重だったのは読売。1面に記事そのものがなく、2面で「出光 合併へ前進か」「創業家一部 賛成の意向」との見出しで報じた。記事では出光幹部の言葉として「創業家の条件は簡単にはのめない。昭和シェルの了解を取る必要もあり、交渉には時間がかかるのではないか」と書き込んでいる。統合実現にはなおいくつかのハードルがあるとの見立てだ。
5社の報道を見る限り、協議が前進しているところまでは間違いない。スムーズに決着するのか、なお波乱の余地があるのか。見極めるには、もう少し時間がかかりそうだ。