西日本豪雨で特に大きな被害を受けた岡山県倉敷市の真備町に、各地から救助部隊が駆け付けている。
その一翼を担う名古屋市消防局はツイッターで、「必ずあなたを助けます」と、助けを待つ住民に力強くメッセージを送った。
多くの住民が取り残される中...
真備町では2018年7月7日未明、近くを流れる高梁川水系の小田川で、堤防が決壊した。これにより大量の水が住宅街に流れ込み、多くの住民が自宅などに取り残される事態に。現地からの映像を見る限り、該当地域では住宅の多くで、1階部分が水没していることが見て取れる。さらに2階まで水に浸かった建物も少なくない。
ツイッターでは未明から、「救助」のハッシュタグを付けた「SOS」の書き込みが相次いでいる。その中でも最も目立つのが真備町からの声だ。検索にヒットするものだけでも、数十件の助けを求める声が確認できる。
こうした中、各地の消防当局が、現地へと駆けつけている。7日15時過ぎからは、奈良県からの消防ヘリが、屋根の上などに取り残された住民たちを救助する様子が、NHKでも中継された。
「レッドサラマンダー」出動
愛知県内からも、各地からの援助部隊が7日未明に出発した。そこには、岡崎市消防本部が誇る、新型車両「レッドサラマンダー」の姿も。日本に1台しかない、どんな地形でも対応できる消防車両だ。
愛知県隊を構成する名古屋市消防局は7日13時過ぎ、公式ツイッターで、これから救助活動を開始する、と報告。住民に、こう呼びかけた。
「できるだけ建物の高いところに居てください。建物の側に山がある場合は、山と反対側の部屋に居てください。川には近づかないでください。道路が冠水している時は、マンホールや側溝が分からなので、冠水している道路を歩くのは、極力控えてください」
「不安な気持ちでいっぱいだと思いますが、遅くなりましたが救助はすぐ側まで来ています。必ずあなたを助けます」