「これを偶然とするのは苦しすぎるって」
こうした東国原氏の弁明に対し、ツイッターでは今も不信感が寄せられている。7月6日のツイッターでも、
「これを偶然とするのは苦しすぎるって」
「完全に盗作でわろた(編注:笑った)」
「苦しいねーここまで似てたら(略)」
といった指摘が見受けられた。
では、俳句関係者にはこの弁明はどう映ったのか。俳句専門誌の編集関係者にJ-CASTニュース編集部が6日、見解を聞いた。すると、
「ここまでそっくりだと、盗作の意図、悪意は感じられませんね。盗作するつもりなら、もう少し『いじる』でしょう。句の順番を入れ替えてみたり、とか」
と指摘した。また、東国原氏も「プレバト!!」の番組も有名で、意図的に盗作するには、発覚する可能性の大きさや、発覚したあとの「リスクが大きい」ことも、盗作だとは考えにくい理由になると分析した。
実際、「俳句には類句を発表してしまう事例はよくあるのか」、「類句の有無のチェックは難しいのか」と質問すると、
「類句はよくあること。チェックも完全には無理で、見逃すことがあってもやむを得ない」
とのことだった。時には「賞」をとった作品が、のちに類句と分かり取り下げられることもある。
発覚後の対処法も様々で、発表取り下げだけでなく、取り下げはしないが、後に出す句集には収めない、という対応で済ますこともあるそうだ。
ただ、過去に見たり読んだりしたフレーズが頭に残り、のちにそのことを忘れてしまい、ある時、自分の発想として、そのフレーズが頭に浮かぶことはあり得るという。