麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚(63)の死刑が執行され、松本死刑囚の三女でアーチャリーと呼ばれた松本麗華さん(35)のツイッターなどに、様々な意見が寄せられている。
父親の死を乗り越えるように励ます声も多いが、心ない誹謗・中傷も相次いでいる。
父親の死刑執行について何もコメントしていないが...
麗華さんは、オウム真理教の幹部を務めたが、教団が地下鉄サリン事件を起こしたときはまだ11歳だった。その後、教団を出たとしているが、父親の事件への関与については、真相がよく分からないとして、態度を保留にしたままだ。
松本死刑囚は、精神状態が不安定だとされ、2008年以降は面会できていなかったという。自らのインスタグラムでは18年7月2日、父親とまた面会できなかったことを明らかにしていた。
ツイッターでは7月3日、「オウムに悪いところはたくさんあった。私もオウムへは入らない。でも、いいところもあった」と複雑な心境を漏らしている。
父親の死刑については、1月26日のブログで、「父は現在も心神喪失の状態にあります。心神喪失の状態の人への死刑執行は、刑事訴訟法479条1項に反し違法です」と主張し、まず治療を受けさせたうえで適正な手続きをするよう求めていた。
麗華さんは、7月6日17時現在は、ツイッターなどで父親の死刑執行について何もコメントしていない。しかし、最後のツイートなどには、麗華さんに当てて様々なリプライが送られている。
その中には、誹謗・中傷も多い。
誹謗・中傷に対し、「子供には罪はないだろ」の声も
例えば、松本死刑囚の死刑執行を祝福したり、父親を亡くしたばかりの麗華さんに今の気持ちを聞いたり、中には、麗華さんを加害者呼ばわりして被害者に謝るよう求める書き込みまであった。
これに対し、「子供には罪はないだろ」「犯罪者の娘にはどんな仕打ちしてもいいんか」「とても胸糞がわるい!」と誹謗・中傷を非難する声も出て、リプライの間でも言い争いになるケースも見られる。
一方で、麗華さんを励ます声も次々に寄せられており、「どんな父親でも亡くなったら 悲しいし辛いですよね」「たとえ世間がどう言おうと、あなたはあなたです」「前を向いて、生きてほしい」などと呼びかけられている。