松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚らオウム真理教元幹部の死刑執行を受け、思わぬ形でインターネット上の注目を集めた飲食店がある。全国に店舗を展開するハンバーグレストラン「びっくりドンキー」だ。
きっかけは、運営会社の名前だ。同レストランを展開するのは、札幌市に本社を置く「株式会社アレフ」。もちろんオウム真理教とは無関係なのだが、後継団体と名前の読みが同じことから、刑の執行直後から企業サイトにアクセスが集中。一時、サイトに接続しづらい状況となったのだ。
無関係なのに「サイト激重」
松本死刑囚ら7人の教団元幹部への死刑執行は2018年7月6日午前、各社が一斉に報じた。その直後から、びっくりドンキーを運営するアレフの公式サイトにアクセスしづらい状況が発生した。
どうやら、今回の刑執行を受けて、オウム真理教の後継団体・アレフの動向に大きな注目が集まる中で、間違えて名前の読みが同じ企業サイトへアクセスするユーザーが続出したようなのだ。
実際、J-CASTニュース記者が12時30分過ぎにサイトを訪問した際にも、ページはかなり「重い」状態。接続がタイムアウトするエラー表示もたびたび出るなど、サイトを快適に閲覧するのは困難だった。
ツイッターやネット掲示板を見ても、こうした状況に「アレフ(びっくりドンキーの方)のサイト激重で笑う」「株式会社アレフのWebサイトが見れなくなってる...」などと反応するユーザーが続出。なかには、
「何度でも言うけどびっくりドンキーは関係ないんや...」
「ネットで騒がれているが、びっくりドンキーの運営会社である株式会社アレフと、オウム真理教のアレフは全く無関係だから」
と注意を呼び掛ける声も相次いでいた。
びっくりドンキーを運営するアレフは創業1968年。その後、1987年に社名をアレフと変更した。公式サイトの記述によれば、社名の由来はフェニキア文字の「アレフ」にあるという。社名の変更当時はまだ、宗教団体のアレフは存在していなかった。