近畿大のオーディションではファイナリストに
実は、3人は、ほぼ同じ内容のプロジェクトで近畿大のアカデミックオーディションに応募し、6月に5組のファイナリストの中に選ばれていた。マニラのスラム街「スモーキー・マウンテン」で取材して映像を制作し、「スラム街でこれをやってほしい」との依頼を集めるというものだ。
ファイナリストになった理由について、近畿大の広報室は7月5日、J-CASTニュースの取材にこう説明した。
「やってやるという熱意や実行性のほか、下調べなどして安全面に配慮して計画していた点が評価されました」
審査の結果、3人は優勝できず、活動支援金10万円は得られなかった。
今回、プロジェクトに疑問や批判が相次いだことを受けて、3人が所属する学部は、世間に誤解を与えたなどとして3人を個別に呼んで指導した。一方、ほぼ同じプロジェクトを大学がファイナリストに選んだことについて、広報室では、「批判などのご意見については、真摯に受け止めたい」と話している。