居酒屋チェーン「鳥貴族」の男性店長が、女性アルバイト店員の着替えを更衣室で盗撮していた。運営会社はこの店長を懲戒解雇とし、被害女性には見舞金として1万3000円を支払った。
こうしたニュースが、ネット上で思わぬ注目を集めている。女性に支払われた見舞金の額をめぐって、「安すぎない?」「いや妥当だろ」との議論が起きたのだ。なぜ、今回のような金額になったのか。J-CASTニュースが、運営会社に尋ねると...。
「何を根拠に算出したのかがわからん」
騒動があったのは、京都市山科区にある椥辻(なぎつじ)店。運営会社の鳥貴族(本社・大阪市)によれば、20代の男性店長が更衣室にスマホを隠し置き、女性従業員が着替えをする様子を撮影していた。
本人が盗撮の事実を認めたこともあり、同社は2018年6月20日付で店長を懲戒解雇処分に。その後、7月2日に責任者が被害女性と保護者に直接謝罪し、その場で見舞金として1万3000円を手渡したという。
今回のトラブルについて、鳥貴族側は公式サイト上に「被害に遭われました女性従業員及び関係者の皆様には、多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます」とする謝罪文を掲載した。すでに警察が捜査を進めているという。
こうした騒動の概要が4日に各メディアに報じられると、ネット上では被害女性が受け取った見舞金の額が大きな注目を集めることに。「1万3000円」という金額をめぐって、ツイッターやネット掲示板に、
「見舞金ちょっと安すぎない?」
「何を根拠に算出したのかがわからん」
「見舞金の額の少なさと中途半端さはなに?」
といった疑問の声が続出したのだ。
鳥貴族「諸般の事情を勘案して...」
ただ一方で、「妥当な金額じゃねーかな 全然安くない」「示談金じゃないよ?安いとか高いとかじゃない」と冷静に指摘するユーザーも目立つ。また、ジャーナリストの清水潔氏は4日のツイッターで、
「高い安いではなく、なんだか不思議な金額が気になる」
との疑問を呟いていた。
では、どういう経緯で見舞金の額が決まったのか。J-CASTニュースが4日、鳥貴族の広報担当者に質問すると「見舞金の相場というのは難しい部分があります」とポツリ。その上で、
「今回は、出勤の予定が入っていたにもかかわらず休職を余儀なくされた日程があったことなど、諸般の事情を勘案して金額を決定しました」
と説明した。
続けて担当者は、見舞金の性格について「あくまで、会社として被害に遭われたスタッフへのお見舞いの気持ちを表すためにお渡ししたものです」として、
「決して、示談金や補償金のような意味合いを持つものではありません」
と強調していた。