ニトリ株価のナゼ 好調決算と「窓をあける」急落との関係

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「好材料出尽くしによる先行き不安」などの声

   野村証券はこれを受けてニトリHDの目標株価を2万1000円から2万4000円に引き上げ、「人件費や物流費の上昇を継続的な経費削減努力で補ったことが奏功した」と評価した。一方、SMBC日興証券は6月28日発行のレポートで「原料費高などが粗利率の改善幅を圧迫している、との会社のコメントが気がかり」などの点を挙げ「ややネガティブな印象」とし、見方が分かれた。

   とはいえ、内容を見る限りは株価が上昇へ反転する好材料となってもおかしくない決算。しかし、29日の株式市場では上昇する局面もあったが売り圧力が出てもみあう時間帯もあり、終値は結局前日比3.1%(550円)安の1万7280円で引けた。市場では「好材料出尽くしによる先行き不安」などの声が聞かれた。翌営業日となる週明け7月2日も全体が下げ相場とはいえ続落し、終値は前週末比4.9%(840円)安の1万6440円と、よりきつい下げとなった。2018年2月期まで31期連続で営業増益の勢いが止まったわけではないが、「高値不安」も感じられていただけに、足元の株価が調整局面に入っている。

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