「ユニホームをつかんでいるのを振りほどくため」
一方、浪商高校側は、「故意ではない」と番組のインタビューで言い切った。ハンドボール部の徳永昌亮監督は、「ユニホームをつかんでいるのを振りほどくために、体をひねったときに(ひじが)当たっているというように私は見てますし、子供からもそういう話を聞いています」と説明した。浪商選手が桃山学院エースの前に付いたのは、ボールをもらうための位置取りだったという。
大阪高体連の事務局にJ-CASTニュースが7月4日に聞いたところによると、決勝戦のあった6月10日のうちに、桃山学院側がひじ打ちシーンの動画を提供し、調査するように高体連に訴えがあった。
高体連は翌11日、ひじ打ちした浪商選手と桃山学院エース、そして両校の監督を呼んで、事情聴取した。浪商選手はその場で謝罪し、エースもこれを受け入れたという。高体連も、浪商側に厳重注意をした。
しかし、他校の顧問から別角度の動画の提供があり、桃山学院側は、しかるべき場で議論してほしいと高体連に要請した。そこで、高体連は、6月13日に常任委員会を開き、動画を検証した結果、ひじ打ちの前に桃山学院エースが浪商選手のユニホームを引っ張っていることを確認した。エースもこれを認めたといい、常任委では、ひじ打ちは故意とは断定できないと結論を下した。