サッカーロシアW杯・決勝トーナメント1回戦のイングランド戦で日本戦に続く2度目のPKを与えた、コロンビア代表のMFカルロス・サンチェス選手。試合後にツイッター上で、自身の写真を「遺影」風にコラージュしたような画像を送り付けられる被害に遭った。
またもPKの献上でネットユーザーの暴挙を受けたわけだが、問題はそれだけでない。画像を送り付けたアカウントの主は、設定情報などから日本のユーザーとみられるのだ。
「Forever Sanchez」
コロンビアは2018年7月4日未明(日本時間)、決勝トーナメント1回戦でイングランドと対戦。1-1の同点でPK戦にもつれ込んだ末、3-4で敗れている。
先制したのは、イングランドだった。後半9分、コロンビアのMFカルロス・サンチェス選手がペナルティエリア内で相手のFWケイン選手を倒し、PKを献上。ケイン選手がゴール中央に蹴り込んで、しっかりとチャンスをモノにした。
こうしたコロンビアの敗退を受けて、日本のツイッターなどインターネット上では試合後、「カルロス・サンチェス、マジで帰国しない方が良いんじゃないか」「カルロスサンチェスが本気で心配です。もし殺害なんてされたら笑い事じゃない...」とサンチェス選手の身を案じるような書き込みが続出した。
というのもサンチェス選手は、グループリーグの初戦・日本戦で開始3分、MF香川真司選手のシュートをハンドで止めてPKを献上。開始早々の一発退場でチームを不利な状況に陥れたとして、SNSで誹謗中傷や殺害予告を受けるなど、まるで「戦犯」さながらの扱いを受けていたのだ。
はたして今回、サンチェス選手のSNSはどうなったか――。投稿したツイートのリプライ(返信)欄では、スペイン語で「ありがとうカルロス」「ありがとう、大好きです...」などとエールを送るような投稿が相次いでいた。
ただ一方では、サンチェス選手の写真を「遺影」風にコラージュしたような画像を送り付け「Forever Sanchez」とバカにするようなリプライもあった。この送り主は国や居住地を「日本」と設定しており、日本語のプロフィール欄やツイートを投稿していて、日本からの投稿とみられる。