大相撲をテーマにした作品で知られる漫画家の佐藤タカヒロさんが2018年7月3日未明、死去した。41歳。秋田書店の「週刊少年チャンピオン」編集部が同日夜、公式サイト上で発表した。
佐藤さんは「鮫島、最後の十五日」を週刊少年チャンピオンで連載中だった。発表によれば、12日発売予定の同誌33号で最終回になる。突然の訃報に、ツイッターでは「急すぎる...」などと驚きや悲しみの声が広がっている。
「バチバチ」がヒット
山形県酒田市出身。「バチバチ」「バチバチ BURST」をはじめ、14年11月から連載中の「鮫島~」など、大相撲を題材とした熱い作風のスポーツ漫画で知られた。
少年チャンピオン編集部の発表では、「3日未明、週刊少年チャンピオンにて『鮫島、最後の十五日』を連載中の佐藤タカヒロ先生が永眠されました」と報告。その上で、
「編集部一同、先生の画業に敬意と感謝を表するとともに、先生の作品を読み、心を震わせることができたことを幸せに思いながら、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。またご遺族の皆様には心よりお悔やみ申し上げます」
と悼んだ。
連載中の作品については、12日発売の33号で最終回になると説明。「単行本に未掲載分の刊行等、今後に関しましては決まり次第改めて週刊少年チャンピオン本誌、並びに公式HPにて告知させていただきます」とした。
「は...?嘘やろ...急すぎる...」
佐藤さん6月28日のツイッターで、水島新司さんの「ドカベン」最終回を受けて、「水島先生に鮫島を褒めて頂いた時の嬉しさは一生忘れないです」とコメントしていたばかり。7月2日21時過ぎにも、他の人の投稿をリツイートする形でツイッターを更新していた。
それだけに、ネット上では突然の訃報に驚きが広がった。チャンピオン発表を受けて、ツイッターやネット掲示板には、
「は...?嘘やろ...急すぎる...」
「ご冥福を...しかし鮫島最後の十五日が未完で終わってしまうとは...」
「作品を思うと、漫画描きながら燃え尽きれたんだなあでもあって、でも最後まで見たかった」
といった投稿が相次いで寄せられている。