人民服ではなく白の半袖開襟シャツで談笑
服装もカジュアルだった。普段は黒や紺の長袖の人民服姿だが、この日は白の半袖開襟シャツで談笑。農場を指導する写真の中には、ズボンが泥で汚れているように見えるものもあった。
労働新聞では、正恩氏の服装や移動手段に関する言及はないが、正恩氏は
「郡内の小学校、中学校も立派に築いてやって教育の環境と条件を一新することによって島民が都市をうらやまない文化的な生活を享受できるようにすべき」
「島で生活する郡内の人民に、より便利で文化的な生活条件を与えてやるために重ねて気をつかい、交通条件まで察してバスをはじめ運輸機材も送ってやる」
などとインフラ整備を指示したことを伝えている。
こういった異例の視察スタイルを通じて、国民との距離感の近さをアピールする狙いがあるとみられ、韓国の聯合ニュースは、
「現地視察の過程で苦労をいとわない『気さくな』指導者のイメージを宣伝するため」
だという分析を紹介している。