落語家の桂歌丸さんの死去をうけ、歌丸さんが半世紀にわたり携わった人気番組「笑点」(日本テレビ系)の出演メンバーらがコメントを発表した。
中でも、歌丸さんと数々の「毒舌バトル」を繰り広げきた三遊亭円楽さんのコメントに対し、ツイッターでは「一番刺さる」「泣きそうになった」と注目が集まっている。
「涙止まらなくなるからつらい」
歌丸さんが2018年7月2日に81歳で亡くなると、夜には円楽さん(68)ら笑点メンバーのうち4人の落語家が日本テレビを通じてコメントを発表。3日には、三遊亭小遊三さん(71)らメンバー2人を含む落語芸術協会関係者が会見を開き、故人の思い出を語った。メンバーのうち、歌丸さんの番組勇退(16年春)後は最古参となった林家木久扇さん(80)は3日昼現在、本人の希望でコメント発表を控えている。
メンバーの追悼コメントは、各メディア(ネット版)や3日のワイドショーでも取り上げられた。
するとツイッターには、
「円楽さんの歌丸師匠に対するコメント流れる度に涙止まらなくなるからつらい」
「円楽さんのコメント本当に泣く」
と、円楽さんコメントに注目する反応が相次いだ。歌丸さんの容姿や「歌丸さんの死亡ネタ」をいじる笑点メンバーは多かったが、円楽さんとのやりとりが強く印象に残っている視聴者が多いせいもあってか、中には
「円楽さんのコメントが一番刺さる」
「円楽が一番悲しんでいる雰囲気だな」
と、他のメンバーコメントとの比較をツイートする人もいた。
「とうとう洒落にならなくなった」
その円楽さんのコメント(抜粋)は、
「とうとう洒落にならなくなりました」
「(4月、5月、6月20日にお見舞いに行き)回復していると安心したばかりでしたので言葉になりません」
「沢山思い出が多すぎて、どこを喋っても一片です。だから私の心にしまい込みます」
「本当の父親、育ての親の先代。守ってくれた最後の父親との別れです」
「頼る人が居なくなりました...。合掌」
といった内容。
「円楽さんコメントが泣ける」というツイッターで、具体的な箇所を引用しているケースでは、
「とうとう洒落にならなくなった」
の箇所に触れる人が目立った。円楽さんは、笑点での共演時、歌丸さんの司会(しかい)に「死骸(しがい)」をかけたり、笑点と「昇天」をかけたりして、「歌丸さん亡きあとの司会者の座を狙う腹黒いキャラクター」を積極的に演じるネタを何度も披露していた。こうした印象もあって、「とうとう洒落にならなくなった」という言葉が特に胸に刺さった、という人が多かったようだ。