惜敗したサッカーのロシア・ワールドカップ(W杯)ベルギー戦の約2時間後、元日本代表の秋田豊氏が展開したのは、西野朗監督の体制を誉めながらのバヒド・ハリルホジッチ前監督批判だった。
激闘の余韻が残る中で突如発せられた言葉に、インターネット上では「今それを言うか?」などと不快感を示す投稿が相次いだ。
「確実にハリルホジッチ監督がやっている時より...」
日本(FIFAランク61位)は2018年7月3日未明、W杯決勝トーナメント1回戦でベルギー(同3位)と激突。優勝候補相手に、日本は後半3分に柴崎岳のスルーパスで原口元気が先制、同7分に香川真司のパスから乾貴士のミドルシュートで追加点を奪って2-0とした。
だがベルギーは、同24分にヤン・フェルトンゲンのヘディングで1点返すと、同29分にはマルアン・フェライニのヘディングが決まって一気に2-2の同点。そして後半アディショナルタイム、カウンターからナセル・シャドリのゴールで逆転を許した。日本は史上初のベスト8にあと一歩届かず、2-3で惜敗した。
日本中を熱狂させたこの一戦について秋田豊氏が語ったのは、同日朝の「あさチャン!」(TBS系)出演時。試合終了から約2時間後だ。
試合を振り返り、「掴みかけた夢が手から滑り落ちていく感覚だったと思います。選手たちは全力で、誰一人として手を抜いていなかったし、本当に戦ってくれて、日本中に勇気を与えてくれたと思います。本当に幸せなひと時でしたよね」と選手に賛辞を贈ると、話題は「日本のチーム力」に移った。
そこで秋田氏は、
「一体感がすごく感じられるチームになりましたよね。確実にハリルホジッチ監督がやっている時よりも、一体感や向かう方向が、同じ方向を向いている選手が多かった。だからこそ、ここまで来られたと思いますしね」
と、4月に解任されたハリルホジッチ前監督を引き合いに出し、チームの一体感について熱弁した。