東京・新宿駅西口のスバルビルの一部が2018年8月以降、解体する。ツイッターなどインターネット上では、同ビル地下のアート作品「新宿の目」もなくなるのでないかと心配の声が上がっている。
新宿の「名所」は残るのか、それとも――。J-CASTニュース編集部では、ビルを所有する小田急電鉄に直撃取材した。
「7月21日をもって閉店します」
「新宿の目」は、新宿スバルビルの壁面に設置したパブリック・アートだ。巨大な「目」を描いたデザインで、内部に照明を埋め込んでいる。高さは3.4メートル、幅は10メートル。彫刻家の宮下芳子さんが1969年に制作した。
かれこれ40年近く新宿の喧騒を見守ってきたこの「目」をめぐっては、撤去のウワサが浮上しては立ち消えていた。
あるツイッターのユーザーは2017年3月、スバルビルの建て替えにともない「目」が撤去される、と投稿。「寂しい!」「なくなる前にもう一回見たい」と惜しむ声が続出、トレンド欄に「新宿の目」が入るなど大きな反響を集めた。だが、小田急電鉄の広報担当者はJ-CASTニュースの取材に当時、
「現時点では『新宿の目』を撤去する予定はありません。まだスバルビルを建て替えるかどうかも含めて検討している段階です」
と回答。単なるネット上のウワサに過ぎないとした。
そんな「新宿の目」が今度こそ、撤去されるのでないか――。18年6月下旬にまたもそんな心配の声が上がり始めた。スバルビルに現存する最後のテナント「マクドナルド 新宿スバルビル店」の閉店が決定したからだ。
日本マクドナルド広報部の担当者はJ-CASTニュースの取材に「7月21日をもって新宿スバルビル店は閉店します」とコメント。閉店の理由や小田急との交渉については「他の店舗もそうですが、一切お答えしておりません」と回答した。