ソウル-北京が「6時間」 南北鉄道「再開」、本当に実現する?

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北朝鮮側の改修は安保理の制裁決議解除が前提

   南北の鉄道がつながることへの期待は高い。韓国のニュースサイト、オーマイニュースによると、ナ・フイスン韓国鉄道技術研究院長は、朝鮮半島を縦断する鉄道と、アジアを横断する鉄道が接続された場合は「中国、インド、日本、ロシアで旅客需要がある」とみる。さらに、高速鉄道が建設された場合は、ソウルから中国・瀋陽まで3時間と試算。すでに高速鉄道が開通している瀋陽-北京間と合わせるとソウル-北京間が6時間で結ばれることになり、「北東アジア1日生活圏が可能」と期待を寄せている。

   ロシア経由のニーズもある。13年には、北朝鮮北東部の羅先(ラソン)特別市にある羅津駅(ラジン)駅と、ロシア沿海部のハサンを結ぶ鉄道が開通。物流に関する実証実験が行われていたが、16年1月の核実験で中断していた。

   韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6月22日にモスクワで行ったプーチン大統領との首脳会談後の共同声明で、

「(双方が)韓国-ロシア・ヨーロッパを接続する鉄道網の構築への関心を確認した」

という文言を盛り込み、再開を後押ししたい考えだ。

   ただ、技術的、政治的ハードルは高い。鉄道は単に線路を接続すれば運行できるというものではなく、信号システムの連携が不可欠。こういった面も合わせて老朽した北朝鮮側の改修が必要だ。改修コストを北朝鮮だけで負担するのは現実的ではなく、韓国などが支援することになるとみられる。ただ、現時点ではこういった支援は国連安保理の制裁違反になる可能性が高く、制裁解除のためには北朝鮮の非核化が必要だ。

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