芸能界きってのサッカー通とされ、ワールドカップのテレビ解説もしている歌手の小柳ルミ子さんが2018年6月29日、自身のブログを更新、日本対ポーランド戦の試合について、「私は泣きそうだった」と、ネット上で「逃げ恥」などと揶揄された西野ジャパンの戦いぶりを批判した。
ベルギー戦では、日本代表は0-1で負けている状態なのに最終盤、攻めに出ずに自陣でボールを回し、大ブーイングを浴びた。同時刻に行なわれていたセネガル―コロンビア戦でコロンビアが1点を入れ、セネガルと勝ち点で並ぶ状態だったため、警告数(イエローカード)の差で決勝トーナメント進出を狙う作戦に出たのだった。
「苦渋の決断」前日の時点で「予期」?
じつは小柳ルミ子さんは、西野朗監督の批判を浴びた決断を予期していたかのようなコメントを前日(28日)のブログで書いていたのだ。
「とにかく勝つ事だけをイメージして欲しい。昨日のドイツ敗退を良い教訓にして他会場の結果等気にするな。得失点差、イエローの数、そんな事気にせず、勝ち点3を獲りに行くのだ。ネットを揺らしてくれー。選手達の歓喜の声をここから沢山聞きたいよ」
それだけに、ポーランド戦の戦いぶりにガックリきたようだ。
「皆さん、日本代表vs.ポーランド観ましたか? 何をどう感じましたか?
現地のメディアスタッフルームは重た~い空気に包まれました。私も言いたい事は沢山あります...が、でも、もう終わった事。決勝トーナメント進出を果たしてくれた我らが日本、素直におめでとう」
とまずはねぎらったうえで、
「正直...約10分にも及ぶボール回しの時、日本サポーターからもポーランドサポーターからも大ブーイングで、私は泣きそうだった。1戦目~2戦目とあんなに良い試合が出来たのに闘わずして、逃げ切ろう...と言う策に出たのかと。しかも【ワールドカップ】と言う大舞台で。遠方から来たサポーターが観たいのは...サッカーの魅力は...感動は...そうじゃないだろう? 必死に闘う姿じゃないのかなぁ。もう終わりと感じるコンサート、ハッピーエンドじゃないモヤモヤした映画、と、同じだ」
と批判した。そのうえで、
「でも、もう昨日で切り替えよう。決勝トーナメント第1戦目はあの強力な破壊力の攻撃人(原文ママ)を擁する。ベルギーだ。腰の引けた闘いではコテンパンにやられる。当たって、当たって、当たって砕けろ。嫌...当たって砕け!」