西野監督なぜギャンブル選んだか 「炎上采配」ギリギリの勝算と裏側

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武藤、宇佐美らの不発も踏まえて判断か

   セネガルがコロンビアから1点を取って1-1の引き分けとなっていれば、日本は敗退する(勝ち点はセネガル5、日本4、コロンビア4。得失点差でコロンビアに劣る)。

   「他力本願でセネガルの0-1敗北にかける」か、「リスクを取ってポーランドから点を取りに行き、引き分け以上(自力突破)を目指す」か――。西野監督はあの緊迫した試合のさなか、両者を天秤にかけ、前者の方が確実性は高いと踏んで決断したことになる。フィールドの選手たちもそれを忠実に遂行した。

   後者をとれば、前がかりになった日本の隙をポーランドに突かれ、更なる失点を招いていた可能性もある。この場合、やはり得失点差で敗退が決まっていた。柴崎岳は試合後、「先制されてから、追加失点だけは避けるようにと指示があった」と明かしており、失点リスクを下げるのが最重要タスクとなっていたようだ。

   得点力に難があったのも否めない。先発は前の試合から6人も変更。香川真司、乾貴士、大迫勇也ら攻撃の中心が外れ、2戦連続2得点を記録してきた攻撃陣は沈黙した。ツイッターでは、「武藤(嘉紀)、宇佐美(貴史)を筆頭に初スタメン組はやはりどこか浮ついていたというかテンポが違いましたね。そのせいか得点の気配全くなく...」「先発組がポーランドから得点出来る気配がない事やコロンビアが先制した事を総合的に見て監督が決断した」など、ポーランド相手に追いつける期待がもてなかったとの声も漏れた。

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