俳優の野村周平さん(24)が2018年6月29日未明、ロシアW杯・ポーランド戦での日本代表のプレーに批判的な感想をツイートしたところ、「選手に失礼」「お前何様だよ」といった批判が殺到し、謝罪に追い込まれる事態となった。
ポーランド戦の試合終盤、日本は0-1で負けている状況にもかかわらず「時間稼ぎ」に終始した。こうした展開を踏まえてか、野村さんは「えー。なにこの試合」と呆れたような一言を投稿。これが、日本サポーターの反感を買ったのだ。
「俺がかっこいいと思ったサッカーが無くて...」
同時刻に行われたセネガル対コロンビア戦の展開を踏まえ、あえて「0-1」のまま負けることを選んだ日本。決勝トーナメント進出を最優先するため、リスクを背負わず時間稼ぎを徹底するという策を取ったのだ。
こうした消極的な姿勢に、サッカー好きを公言する野村さんが苦言を呈した。試合終了直後のツイッターで、まず「えー。なにこの試合」「まぁ仕方ないのかー」といった複雑な思いを吐露。その上で、
「俺はマドリッド、バルセロナに行ってサッカーをものすごく好きになった。それまでサッカーというものに興味がなかった。でもなんだこのスポーツは!めっちゃ攻め攻めじゃん!あんなシュート公式戦でやんのかよ!サッカーやってみたい!って思わせてくれたくらい感動した」
とのエピソードを明かしたうえで、
「確かに決勝に行くのは大事な事。でも最後のプレーに俺がかっこいいと思ったサッカーが無くて悔しかった」
と日本代表の選択に失望を隠さなかった。
「軽はずみな発言をして本当に申し訳ない」
だが、こうした野村さんの率直な感想が、一部の日本代表サポーターの怒りに火を点けてしまった。一連の投稿のリプライ(返信)欄に、
「まずは日本代表に『お疲れさま』じゃないですか?何様?」
「日本のために頑張ってくれた方達にこの言葉は本当に失礼です」
「影響力のある人間が自分の価値観押し付けんな」
「ロシアに立ってる代表の選手達は死に物狂いで努力してきてるじゃん。あなたを楽しませるためにパフォーマンスとしてサッカーしてるんじゃない」
といった批判が続々と寄せられ、たちまち「炎上状態」となったのだ。
一方で、過熱する批判を受けて、「芸能人は試合に対して感想言うのもダメなのか...」「誰もが思った事。素直な感想ちょっと言っただけなのにね。。」と野村さんに同情的なユーザーの姿もあった。
こうした炎上騒ぎを受けて、野村さんは改めてツイッターを更新し、
「日本を背負って戦ってくれた選手の皆様、スタッフの皆様には軽はずみな発言をして本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。申し訳ありませんでした」
と謝罪。その上で、「まだ叩きたい、炎上したいならどうぞ」としていた。