過去には「テレビ自粛」の要請も
実際、一連の「道頓堀ダイブ」の様子は、複数のテレビ局が紹介している。たとえばセネガル戦後の25日朝の「とくダネ!」(フジ系)では、未明の「ダイブ」をVTRで取り上げていた。
「えー、いま男性が一人、川に飛び込みました!」
と叫んだのは、橋の下の「ベストポジション」から、その様子を取材していた女性レポーターだ。VTRでは続けて、「後ろ向きです! 後ろ向きで飛び込みました」「服を着用した男性です、靴下をはいたまま飛び込みました」と叫び続ける。
その後のナレーションでは「危険な行為」と断じたものの、市長が言うように「面白おかしく放送」していると言えなくもない。
テレビ放送がダイブをあおっている、との見方は、これに始まったものではない。2003年、阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝を果たした際には、事前に地元商店会が放送の「自粛」をテレビ局に要請した。