プロ野球の公式戦で、30秒間に及ぶ狭殺プレー。2018年6月26日、千葉ロッテマリーンズ対東北楽天ゴールデンイーグルスの試合で爆笑が起こった。
ロッテの一塁走者の盗塁をきっかけに、両チームが相次ぎミス。「白」のユニフォームのロッテ選手を、「赤」のユニフォームの楽天選手が追いかける構図が「まるで運動会」だとネットで反響を呼んだ。
三塁走者が飛び出すも、捕手が後逸...
6回裏1アウト一・三塁の場面で、一塁のロッテ・岡田選手が盗塁。楽天の嶋捕手は二塁に投げるも、岡田選手はセーフに。その間、三塁にいた角中選手が飛び出していたため、ボールを持った遊撃手・茂木選手は再び嶋捕手にボール戻し、三本間で挟もうとした。ボールは嶋捕手から三塁手の今江選手へ。本塁へ向かうロッテ・角中選手を捕らえようと、再度今江選手が嶋捕手へボールを投げたところ、送球が横にそれたため後逸してしまった。
後逸したボールは一塁手の銀次選手がカバー。ロッテの岡田選手が二三塁間にいたため、今度は二塁に送球。しかし、岡田選手をアウトにできず、またも本塁を狙う角中選手をアウトにしようと、嶋捕手にボールを戻すもアウトにできずじまい。さらに岡田選手を二三塁間で挟もうとするも捕らえられず、再び狙いは角中選手に。やっと三本間で角中選手を今江選手がタッチアウトにした。岡田選手の盗塁から約30秒が経過していた。
「千葉大運動会」「こんな長い挟殺初めて」
約30秒間続いた狭殺プレーに、ネット上は笑いに包まれた。
「笑いを我慢するのに必死だった」
「これは今年の珍プレーやな」
「こんな長い挟殺初めて見たかもしれん」
「千葉大運動会開幕」
「丁度赤組と白組に分かれてて草」
試合後のインタビューで、ロッテの井口監督は走塁ミスが続いたことについて、反省の弁を口にした。
「走塁ミスも今日は非常に多かったですしね、なかなかこういう試合をしていると上が見えてこないと思うので、もう1回しっかり引き締めてやっていきたいと思います。(代走で出した)岡田だけの盗塁だったんですけど、角中が飛び出してしまったんで、その辺もしっかり練習させていきたいと思います」
6回裏の狭殺プレーの後、ロッテは2アウト満塁のチャンスをつくるも、一塁の田村捕手が牽制でタッチアウトになった。