ポット1の「勝ち点ゼロ」は20年ない
1つは、ポーランドはW杯で2連敗したあと第3戦で勝利するという流れが2度あったこと。02年日韓W杯では、共同開催国の韓国に0-2、ルイ・コスタ率いるポルトガルに0-4で敗れた後、16強に進むことになる米国には3-1で勝利した。
06年ドイツW杯では、南米のエクアドルに0-2、開催国ドイツに0-1と、こちらも無得点で連敗しながら、最後のコスタリカには2-1で勝利。「一矢報いてきた」歴史がある。
もう1つ気になるのは、「ポット1」の国の過去の成績。GLは出場32国を4国ずつ8組に分けるが、開催国とFIFAランク上位の8国はポット1として、バラバラの組に分けられる。GLでは第1シードのような扱いを受ける形になる(ポット1の決め方は大会によって若干異なるが、概ね出場国の実力上位7国+開催国になる)。
ポーランドも今大会ポット1ながら、2戦2敗の勝ち点ゼロ。だが、出場国が32となった98年以降14年まで、5大会のポット1の国(延べ40国)を見ると、「勝ち点ゼロ」で大会を去った国は存在しない。
最低は02年のフランスが記録した「勝ち点1」。また、「勝利なし」で終わった国は、02年のフランス(0勝1分2敗)、10年のイタリア(0勝2分1敗)の2国だけだ。ポーランドも、何の爪痕も残さずロシアを去るわけにはいかないだろう。