サッカー・ロシアW杯のセネガル戦で、ミスから先制点を許した日本代表GK川島永嗣選手(35)のWikipediaページが、失点を揶揄する内容の書き込みで「大荒れ」になる騒ぎがあった。
川島選手は前半11分、ほぼ真正面に飛んで来たシュートをキャッチせず、前方へ向けてパンチング。これが結果的に、相手FWへの「ナイスアシスト」となってしまった。こうした不用意なプレーが、一部ネットユーザーの怒りに火を点けたようで...。
「パンチングによるゴール献上を得意としている」
日本がセネガルに先制点を喫したのは、2018年6月25日0時10分頃(日本時間)のこと。川島選手のWikipediaページではその約10分後、冒頭のプロフィール紹介の記述の中に、
「セネガル代表」
との一文が付け足された。
これを皮切りに、川島選手のWikipediaページには「荒らし」目的のユーザーが殺到。パンチングのミスを揶揄しているのか、名前が「パンチャー川島」「ロケットパンチ川島」となったり、肩書が「ボクシング選手」「プロボクサー」と書き換えられたりする事態となった。
善意のユーザーが正しい内容に「修正」を加える場面もあったが、秒単位のペースで行われる「荒らし」は止められず。川島選手のプレーから約30分後には、もともとあった来歴や人物像の紹介文の大部分が書き換えられ、
「パンチングによるゴール献上を得意としている」
「(経歴欄で)2018年 マネにアシストを記録する」
「ポジションはゴールライン後ろ」
など、揶揄や中傷の言葉ばかりが並ぶ状況になった。
1時間で200回以上も書き換え
結果として、Wikipediaの管理者は1時10分頃に「度重なる荒らし」被害に遭っているとして、川島選手のページを保護状態に。不適切な書き込みが相次ぐ前の状態に差し戻した上で、一般ユーザーには内容が書き換えられないように制限した。
日本が先制点を喫してからページが保護されるまでの約1時間で、川島選手のWikipediaは200回以上も書き換えられていた。つまりは、日本対セネガル戦のウラで、それだけ激しい「編集合戦」が行われていたということだ。
こうした騒動について、ツイッターやネット掲示板では、
「さすがにやり過ぎでは...」
「wiki書き換えてバカにしたりってのはマジで胸糞悪い」
「あのミスは責められて当然だと思うが、こういうのは不快なだけ」
などと「荒らし」の行動を批判するユーザーも目立っている。
ちなみ、今回の騒動から派生する形で、何の関係もないプロ野球・ソフトバンクの川島慶三選手のWikipediaも荒らされる事態に。一時、慶三選手の肩書が「福岡ソフトバンクセネガルスに所属」と変更されていたが、現在は正しい情報に訂正されている。