中央競馬の春のグランプリ、宝塚記念(阪神競馬場、芝2200メートル)の国歌斉唱を「関ジャニ∞」の錦戸亮さん、村上信五さん、横山裕さんの3人が務めた。
人気アイドルをひと目見ようと、普段競馬に親しみのないとみられるファンも多く来場、一部ファンの観戦マナーについて批判が上がっている。
メルボルンCの悲劇を忘れないためにも
2018年6月24日、阪神競馬場で行われた「第59回宝塚記念」は、和田竜二騎手が騎乗したミッキーロケットがG1初制覇を達成した。
JRA(日本中央競馬会)によると、人気、実力ナンバー1だったキタサンブラックが登場した前年より22.4パーセント多い6万5800人が来場した。
来場者増の立役者はスペシャルゲストで国歌斉唱を担った関ジャニ∞だ。彼らを目当てに早朝から女性ファンが数多く駆け付け、優勝馬を表彰するウィナーズサークルをいち早く囲む状況をスポニチアネックスが報じた。
競馬中継番組出演のために阪神競馬場を訪れていたお笑いコンビ麒麟の川島明さんは、高所からウィナーズサークル付近を撮影した写真をツイッターに投稿した。
「宝塚記念が行われる阪神競馬場。国歌斉唱を務められるのは関ジャニ∞さんなのでウィナーズサークル前は早くも日傘の女性でいっぱいです」
確かにウィナーズサークルに近い位置に、日傘をさした人の姿が確認できる。
この投稿に対して、ファンは、
「日傘とても迷惑ですよね...」
「日傘良くないですよね」
と、日傘を使う入場者へ苦言を呈した。
また、川島さん以外にもこれらの日傘に対するクレームがツイッター上に投稿された。
「関ジャニファン日傘邪魔すぎる!」とコメントが付いた写真には、関ジャニ∞のタオルを頭に巻いた女性が日傘をさしていた。更に、ウィナーズサークル付近を撮影した動画も投稿され、日傘使用率の高さが目立っていた。
また、14年のオーストラリア・メルボルンカップで観客が目の前で突然旗を振ったために驚いて鉄柵に足をひっかけ骨折したアラルドを例に挙げ、警告する人も。
「団扇や日傘くらい、と思ってる方へ。馬はホンマに臆病な生き物」
「些細なきっかけで、事故につながることもあるので、決して大袈裟な話ではないんですよね」
と指摘し、日傘を使用する入場者に釘を刺した。
批判の矛先はJRAにも
これらに対して、ツイッター上では、異論も出てきている。
「eighter(編注:エイター。関ジャニ∞のファンの名称)に文句を言うのではなく、そういうことを想定しているはずのJRAさんに文句を言うべきでは」
「JRAは何がやりたかったんだ?もちろん、関ジャニファンが悪いわけじゃないが。常々JRAってイベントの企画、運営が下手だなって思う」
「阪神競馬場に関ジャニ∞目当てに来るオタクのマナー違反に対して文句言ってるツイートをよく見るけど、ジャニーズ呼んだJRAの責任でしょ」
「マナーについては呼んだ側がカバーすべきであって、初心者は知らないんだからさ」
と、関ジャニ∞の3人を招集したJRAへの批判も見られた。