自民支持率が低い60代は「ちょうど皆さんの新聞の愛読者層」
17年10月の衆院選のNHKの出口調査の結果からも、同様の結果が読み取れる。年代別の投票先で、最も自民党に投じた人の割合が最も高かったのは20代で、50%に達した。次に多かったのが18・19歳の47%で、30代の42%、70代以上の38%と続いた。比較的自民党への支持が少なかったのが40代~60代で、それぞれ36%、34%、32%だったが、いずれも野党第1党の立憲民主党よりも多かった。
安倍首相は17年12月に共同通信加盟社編集局長会議で行った講演で、この出口調査の結果に言及している。
60代の自民党支持率が最も低かったことについて、
「もしかしたら、ちょうど皆さんの新聞の愛読者層ではないかとも思いますので、もう少しお手柔らかにお願いしたい」
などと読者の高齢化と結びつけながら言及する一方で、自民党の支持率が高かった20代については
「自民党の支持率が高いから持ち上げるというわけではありませんが、若い人たちは自分の意見をしっかりと持っている。私はここに、日本を変革するチャンスがあると思っています」
と述べた。