セネガル戦を引き分け、念願のサッカーW杯決勝トーナメントへ大きく前進した日本代表は、前評判以上の活躍ぶりに、海外メディアからも脚光を浴びるようになっている。
中でも、セネガル戦の前半終了間際に仕掛けたオフサイドトラップには、絶賛の声が相次いでいる。
DF吉田麻也選手は、してやったりと笑み浮かべる
1-1で迎えた前半44分、日本は自陣内でファウルを取られ、セネガルはフリーキックのチャンス。ゴール前のセットプレーになり、セネガルがボールを蹴り込もうとした。そして、次の瞬間にびっくりするような光景が目に飛び込んできた。
青のユニホームがなんと、白のユニホームの前にディフェンスラインを上げる。日本のゴール前はがら空きの状態だ。
ボールは、セネガルの選手がヘディングしてゴール前に転がり込む。そのままでは日本がピンチだが、これがオフサイドの判定になった。
実は、一連の動きは、計算づくだった。つまり、意図的にセネガルの選手をオフサイドポジションに取り残すという戦術を取ったわけだ。
いわゆるオフサイドトラップが見事に決まった形になり、DF吉田麻也選手は、してやったりと笑って舌を出すような仕草をした。
とはいえ、タイミングを誤れば失敗する恐れもあり、手痛い失点につながりかねない。日本テレビ系の試合中継では、解説者も、前半の終わりごろは選手も疲れたりして仕掛けないケースが多いと驚き、「団結、仲のよさがないとできません、これは」と指摘していた。