結果を出せずに批判されてきたMF本田圭佑が、ロシアW杯・セネガル戦で起死回生のゴールをあげたことで、インターネット掲示板「5ちゃんねる」では「本田にごめんなさいするスレ」「俺たちのケイスケホンダ」などのタイトルで、本田に謝るスレッドが乱立した。
ロシアW杯・セネガル代表戦が2018年6月25日(日本時間)に行われ、日本代表は2-2の引き分けで決勝トーナメント進出に前進。1点ビハインドから勝ち点1につながるゴールを奪ったのは本田だった。
後半途中出場でゴール
初戦コロンビア戦と同じ先発メンバーで臨み、本田はベンチスタート。前半11分に相手のシュートをGK川島永嗣がパンチングで弾いたが、ゴール前にいたFWマネに当たって先制点を許した。だが前半34分、相手ペナルティエリア内の左サイドでDF長友佑都からMF乾貴士がボールをもらうと、右足を振り抜いてゴール右隅に突き刺し、1-1とした。
勢いづきたいところだった日本は後半26分、右サイドを突破され、グラウンダーのクロス。FWニアンが軽く触れると、逆サイドに走り込んできたDFワゲがダイレクトシュートで勝ち越し点をあげ、1-2とした。日本はまたも1点のビハインドとなった。
直後の後半27分、MF香川真司に代わって投入されたのが本田圭佑だった。その本田は、やはり「持っている」男だった。
後半33分、FW大迫勇也がペナルティエリア右側からクロスをあげると、左サイドのゴールラインギリギリで乾が追いつき、折り返した。中央ではFW岡崎慎司が相手DFを引きつける潰れ役となり、ボールはフリーとなった右サイドの本田へ。本田は沈着冷静に、丁寧にそのボールをセネガルゴールに蹴り込み、値千金の同点ゴールとなった。ゴールを呼び込んだ岡崎とともに、笑顔のゴールパフォーマンス。日本は2-2で勝ち点1をもぎ取り、2戦合計で勝ち点を4に積み上げた。
本田は、初戦・コロンビア戦のCKによる大迫へのアシストに続き、2戦連続で得点に絡む大車輪の活躍。いずれも後半途中からの出場という限られた時間で結果を残した。10年南アフリカW杯、14年ブラジルW杯に続く、日本人初のW杯3大会連続ゴールという記録も打ち立てた。