教科書は原則持ち帰りも、「負担軽減を促進したい」
ツイッター上などでは、子供のカバンの重さについて、保護者とみられる人たちから次々に苦情が上がっている。中には10キロを超えるカバンを持って長く歩かなければならないケースもあるという。ランドセルメーカーのセイバン(兵庫県)が6月6日発表した調査では、「重い日」の荷物の重量は平均約4.7キロ、ランドセル本体も合わせれば約6キロに達するという結果となった。
千葉市教委の教育指導課は6月21日、J-CASTニュースの取材に対し、市内の小中学生では10キロを超えることはないとの見方を示した。小学2年生の教科書をたとえ全部持っていくとしても、約1.5キロだという。4年生なら、教科書のほかノート、水筒、上履き、体操着などをランドセルに入れても、せいぜい5キロ弱だとしている。
小中学生は、副教材といった資料や辞典などなら、学校のロッカーや棚に置いてもいいという。しかし、教科書については、家庭で勉強してもらうため、原則として持ち帰ってもらうことにしている。つまり、教科書については、「置き勉」を認めていないということだ。
ただ、教科書のページが増えて重くはなっているとして、「校長会と連携し、実態を把握して共通理解を図り、児童・生徒らの負担軽減の取り組みをさらに促進させたい」と言っている。