自民党の穴見陽一衆院議員(48)が、受動喫煙対策を訴えた団体代表に「いい加減にしろ!」と国会でヤジを飛ばし、自らが相談役をしているファミリーレストラン「ジョイフル」に苦情が殺到している。
ジョイフルは、J-CASTニュースの取材に対し、「会社の見解ではない」と説明した。穴見氏は議員サイト上で謝罪する事態になった。
肺がん患者団体代表が国会で意見を述べた直後にヤジ
「原則としては、屋外でもなるべく吸ってほしくないのが、肺がん患者の気持ち」。日本肺がん患者連絡会の長谷川一男理事長(47)は、受動喫煙対策を盛り込んだ健康増進法改正案を審議する2018年6月15日の衆院厚生労働委員会で、参考人としてこう意見を述べた。
長谷川氏は、それではどこも吸うところがないと喫煙者が言うのも理解できるとしたが、次の瞬間にこんなヤジが飛んだ。
「いい加減にしろ!」
衆院サイトのネット中継動画を見ると、低い声で誰かがこう叫んでいるのが聞こえる。長谷川氏がさらに、屋外の喫煙所を作ったとしても、一時的なもので、数年後にはなくしていければいいと個人的に思うと述べると、また低い声で「いい加減にしろ!」のヤジが飛んだ。
穴見氏がこのヤジを飛ばしたと、21日になってBuzzFeedなどのメディアで報じられると、ツイッター上などでは、穴見氏への非難の声が次々に上がった。穴見氏が九州を中心に店舗展開するジョイフルの社長を長く務めたことから、ジョイフルへの風当たりも強くなっている。
「大分1区の人たちはこんな人を選んだのか?」「ジョイフルもボイコットすべき!」などと炎上状態になり、ジョイフルが5割強の店舗で、禁煙エリアと喫煙エリアの空気が遮断できていないことに批判の目も向けられた。