サッカー日本代表がロシアW杯の初戦・コロンビア戦に勝利したことを受け、サッカー解説者の北澤豪さんが「監督が代わった」ことを勝因に挙げた。
「この監督では勝てないなと思いました」。かつて北澤さんは、2018年4月で解任されたハリルホジッチ前監督について、そんな持論を述べていた。
「西野さんスタイル」
日本代表は2018年6月19日夜、ロシアW杯の1次リーグ・グループHでコロンビアと対戦。前評判とは裏腹に、2‐1で勝利を収めた。
19日深夜放送の情報番組「NEWS ZERO」(日本テレビ系)では、試合の模様を詳しく伝えた。ゲストの北澤さんが「素晴らしかったですよね。初戦の難しさはあるんですけれども、120点以上の出来でしたよね。選手たちだけでなく、日本中が元気になる」と日本代表の健闘を称えた。
番組のアナウンサーが「難しい試合になるという中で、勝ちましたよ」と話しかけると、北澤さんは「やはり監督が代わって良かったかな、と思うんですよね」と回答。その上で
「試合開始から見てましても、相手を受けないで積極的に仕掛けていたことが1点目につながったことを考えると、西野さんスタイルになったことによって良い入りになったと思います」
とコメント。ハリルホジッチ前監督から西野朗監督への交代が「積極的な」仕掛けにつながったと説明した。
アナウンサーが勝因を聞くと、北澤さんは香川真司選手が試合序盤、クリアボールをダイレクトで前線に送った場面を挙げた。
「自分たちが攻めていこうぜ、という意志の表れ。守るだけじゃなく積極的に行ったことがPKにつながりました」
ハリル氏に「ここまで暴露する監督っていうのはそういない」
北澤さんは過去にも、ハリルホジッチ氏が解任後の4月27日に開いた記者会見について、以下のようなことを述べていた。
29日放送の情報番組「シューイチ」(日本テレビ系)で、日本サッカー協会の理事として意見を求められ、
「いや、この監督では勝てないなと思いましたね」
と開口一番に切り捨てた。
「納得しないところはたくさんあるんでしょうけれども、ここまで暴露する監督っていうのはそういないと思うんですよね。何らかお互い問題があったからそうなったってことを理解していないっていう感じがしましたけどね」
ハリル氏が会見で一部選手との確執を示唆したことについても、今後の選手がやりづらくなるから監督としてやってはいけない、などと批判していた。
こうした過去の「ハリル批判」を念頭に置いているのか、ツイッターでは北澤氏の「監督が代わって良かった」説に、「そこまでして監督交代を正当化したいか」「いまさら過去のことはどうでもいいですよ」「協会から何か言われたのか」と批判的な声も上がっていた。