相手エースに「仕事させず」
セネガルは前半から、アフリカ人選手特有のスピード感あふれるドリブルで相手選手を抜き去るなど、個々の高い身体能力で相手陣内に切り込んだ。一方、相手がボールを保持した状態で自陣に侵入すると、集団で一斉にプレスを仕掛けるなど、組織的な守備を発揮する一面も。攻守の切り替えも早く、相手エースのロベルト・レヴァンドフスキ(29)にまともな仕事をさせなかった。
「バイタルエリア(DFとMFの間のスペース)、要するにレバンドフスキがいるポジションにボールが入ってこなかった」(山本氏)
セネガルの中心選手は、英リバプールでプレーする主将のサディオ・マネ(26)だ。圧倒的なスピードで高い得点力を誇る選手だが、ポーランド戦ではノーゴール。だがそれは同時に、セネガルが「マネ不発」でも十分に強いと証明したことに他ならない。「セネガルの守備とマネの推進力は、怖さがある」(同)。
現地で解説を担当したサッカー指導者の藤田俊哉氏も「セネガルの組織力、この守備の強さ。そしてカウンターの速さ、非常にチーム力が高い」と指摘。「日本にとっては非常に手強い相手ですね」と話していた。