4年越しの雪辱を果たす決勝ゴールは、これまで批判にさらされてきた本田圭佑のアシストから生まれた。
2018年6月19日のロシア・ワールドカップ(W杯)初戦・コロンビア戦は、1-1で折り返した後半に本田のCKから大迫勇也が勝ち越しゴールを奪い、守り切った。
勝ち越し点に
酒井宏樹のシュートがブロックされたことで、後半28分に獲得した日本のCK。キッカーは、前半に先制ゴールをあげた香川真司にかわって入った本田圭佑だった。
左足から放たれたゴール前へのクロスボールは、中央で待っていた大迫勇也が相手複数人に囲まれながら、ヘディングで競り勝った。「半端ない」勝ち越し点につながった。
殊勲のアシストの本田は、前回ブラジルW杯から何度も批判を浴び、不要論が唱えられてきた。全盛期ほどのキープ力や決定力を発揮できず、代表でのゴールも16年9月から2年近く遠ざかった。その本田が、最も重要な本大会の初戦に決勝弾を生み出した。
バックパスがカットされ、相手チャンスにつながるミスもあったが、集中力を維持し続けたDF陣が連携を取り、カバー。チーム力でゴールを割らせなかった。
W杯でアジア勢が南米の国を破るのは史上初。コロンビアはブラジルW杯で1-4の惨敗を喫した因縁の相手だが、4年越しの雪辱を果たした。本田はアシスト以外の場面でまずいプレーや、消える時間帯があったものの、結果をみれば2-1。勝利に直接貢献したのは間違いない。
ツイッターでは
「ごめんよ本田。お前にコーナーでアシストできるとは思っていなかったよ。 ありがとう本田」
「本田が地味に仕事を全うしてる」
「ごめん本田△」
「本田すまんな。ほんとにすまんな」
「半端ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!! 本田今までごめん ありがとう」
といった声が数々投稿されている。