「6月21日大地震」怪情報にご注意を ネットで急拡大、南海トラフ不安あおる眉唾予言

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ほかの予言は「ハズレ」多数

   予言は当時、日本でもちょっとしたセンセーションを巻き起こしたものの、その後ジュセリーノ氏の「ブーム」が去るとともに忘れられる。「予言の日」が近づいても、取り上げたのは一部のオカルト系サイトのみに。

   そこに起きたのが、大阪北部地震だ。より大きな地震の「前震では?」という不安もあいまって、ジュセリーノ予言は急激に人々の注目を集める。その結果が、上記のパニックである。

   だが、信用はできるのか。『続・未来からの警告』を、落ち着いて読んでみよう。

   そもそも、「6月21日大地震」の前段階として、ジュセリーノ氏は、「2008年9月13日、名古屋(もしくは中国)で起きるM8.6(もしくはM9.1)の大地震」があるはず、とする。だが、そのような地震が起きなかったことはご存じのとおり。このほか、ジュセリーノ氏は、日本だけでも、

「2009年1月25日、大阪や神戸でM8.2。死者50万人」
「2009年11月、日本国内で地震。数千人の死者」
「2010年5月14日、東京でM7.7」
「2010年9月15日、『新たな関東大震災』となるM8.4」
「2012年、大阪でM8.9。死者多数」

と、巨大地震を複数「予言」する。該当するものはないし、逆に、「東日本大震災」に当たるような予言もまた、確認できない(なお、震災後にジュセリーノ氏は、以前から予見していた、とした)。

   地震以外でも、2015年には「日本の夏がセ氏58度になる」というとんでもない予言があるが、この年の夏の気温は幸い、平年並みだった。

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