楽天・梨田前監督、地震との「奇妙な因縁」 「偶然もこれだけ重なると...」

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   大阪北部で2018年6月18日に発生した地震を受けて、思わぬ形で注目を集めた人物がいる。プロ野球・楽天ゴールデンイーグルスの監督を16日に辞任した梨田昌孝さん(64)だ。

   きっかけは、梨田さんと地震をめぐる「奇妙な因縁」。これまで、梨田さんがプロ野球の監督を就退任した年には、必ず震度6以上を観測する地震が起きているのだ。これにはネット上でも、「偶然とはいえ笑えない...」との複雑な反応が相次いでいる。

  • 梨田昌孝さん(画像は東北楽天ゴールデンイーグルス公式サイトより)
    梨田昌孝さん(画像は東北楽天ゴールデンイーグルス公式サイトより)
  • 梨田昌孝さん(画像は東北楽天ゴールデンイーグルス公式サイトより)

「偶然もこれだけ重なると...」

   梨田さんは、近鉄バファローズなどで強肩強打の捕手として活躍。打席で両腕をブルブルと震わせて投手の球を待つ独特の「こんにゃく打法」でも知られた。引退後は、近鉄や日ハム、楽天の3球団で監督を務めた。

   いまネット上で注目を集めている梨田さんと地震の「奇縁」は、次のようなものだ。

   梨田さんが近鉄の監督に就任したのは2000年。この年は、マグニチュード(M)7.3を記録し、最大震度6弱を観測した鳥取県西部地震が10月6日に起きた。その後も、梨田さんが監督に就退任する年には、以下のように大きな地震が発生している。

近鉄退任(04年)...10月23日、新潟県中越地震(M6.8、最大震度7)
日ハム就任(08年)...7月24日、岩手県沿岸北部地震(M6.8、最大震度6弱)
日ハム退任(11年)...3月11日、東北地方太平洋沖地震(M9.0、最大震度7)
楽天就任(16年)...4月14日、熊本地震(M7.3、最大震度7)

   そして、大阪北部で最大震度6弱を観測した今回の地震。これは、梨田さんが楽天の監督を辞任してから2日後に起きた。いくら地震の多い日本とはいえ、上記したような大きな規模の地震は毎年発生しているわけではない。

   それだけに、もちろん単なる偶然であることは理解しつつも、こうした出来事に驚きを隠せないネットユーザーが続出。ツイッターなどには、

「梨田...偶然とはいえ笑えない...」
「梨田さんに罪はないのだけど、偶然もこれだけ重なると...」
「なんでしょうこれは。。偶然過ぎて怖い 梨田さんと地震」

との声が広がることになった。

アメリカでも地震に遭遇

   さらに、梨田さんと地震の縁は海外でも。野球解説者時代の1989年、ワールドシリーズ解説のため米カリフォルニア州を訪れていたタイミングで、同地で起きた「ロマ・プリータ地震」に遭遇したのだ。

   M6.9を記録したこの地震で、発生当日に予定されていたワールドシリーズ第3戦は中止に。この試合を中継予定だったNHKは、急きょ地震を受けての現地の様子を伝える放送に切り替えた。

   そのため、球場入りしていた梨田さんも、NHK放送中には災害リポーターのような役割を担うことに。さらには、当時専属評論家を務めていたニッカンスポーツ(89年10月19日)へも、地震の様子を生々しく伝えるリポート記事を寄稿していた。

   こうした過去の出来事も、今回ネット上では再び注目を集めることになり、ツイッターには「NHKの解説者時代にも地震に遭遇してるんですよね...」「地震との繋がりここまでくると怖いな」といった声も出ていた。

   とはいえ、多くの死者や負傷者が出ている震災と梨田さんを結びつけることに、不快感や疑問を抱くユーザーの姿も。ツイッターやネット掲示板には、

「梨田さん関係ないから。天災であるわけやから...(略)そんな感じで言われるのは我慢がならん、不快すぎる」
「当たり前だけど、ただの偶然 どうでもいい」
「たまたまの偶然なんだろうけど、でも、なんかこういうの好きじゃない」

といった意見も目立っている。

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