西野朗監督率いるサッカー日本代表がロシアW杯の初戦を迎える日、日本サッカー協会の元会長で、現在は相談役を務める川淵三郎氏(81)が自身のツイッターに投稿した内容が、ネット上で物議を醸している。
W杯直前で更迭されたハリルホジッチ前監督の時代に「ほとんど勝てる可能性がない」と考えていたと告白。「出場出来るだけラッキーと考えてW杯を楽しんでくださいと講演などで話していた」ことを暴露したのだ。
「今は何か起きるかも知れない」
2018年6月19日。ついに、サッカー日本代表が4年間のすべてをかける日がやって来た。1次リーグH組の初戦で強豪・コロンビアと相まみえる。
チームのタクトを振るのは、新指揮官の西野朗監督だ。日本サッカー協会(JFA)が15年3月からロシアW杯での躍進を託してきたハリルホジッチ前監督は大会2か月前、まさかの電撃解任。世間では賛否両論を呼んだ。
西野ジャパンはそんな逆風の中、19日のために全力を注いできた。だが試合当日の朝、ツイッターなどインターネット上で注目を集めたのは、皮肉にもハリル氏の監督時代の話題だった。川淵氏が自身のツイッターで、
「ハリルホジッチ監督の時、ほとんど勝てる可能性がないので、オランダ、イタリア、アメリカのサッカーファンのことを考えれば出場出来るだけラッキーと考えてW杯を楽しんでくださいと講演などで話していた」
と投稿したのだ。オランダとイタリア、アメリカはいずれもFIFA(国際サッカー連盟)のランキングで日本を大きく上回っているが、W杯出場を逃していた。
川淵氏はその上で、ツイッターに
「西野監督に変わった今は何か起きるかも知れないというドキドキ感が今朝になっ自分に出てきた」(原文ママ)
とつづった。