女児の命奪った「危険ブロック塀」 「近づいてはいけない」その特徴は

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鉄筋なしブロック塀「いっぱいある」

   ブロック塀の崩壊による犠牲者が出たのは、これが初めてではない。1978年の宮城県沖地震では、28人の死者が出たが、うち9人はブロック塀の下敷きになっていた。国は81年、建築基準法を改正、耐震基準を強化した。

   だがその後も、耐震基準を満たしていない危険なブロック塀は残っている。95年の阪神・淡路大震災でも、多くの人が倒壊したブロック塀で亡くなったとみられている。記憶に新しいところでは、2016年の熊本地震でもブロック塀の犠牲者が出た。

   一体なぜ、危険なブロック塀はなくならないのか。五十嵐氏は「古いものを新しい基準なみに補強したりチェックしたりするのは、手間もかかるしお金もかかる。なかなか追いついていない」と述べる。

   関西大社会安全学部の河田惠昭特命教授も18日、NHK総合の地震特番で「町の中には鉄筋の入っていないブロック塀がいっぱいある」と指摘。19日以降の注意点として、

「登下校の子どもたちに保護者がついて、地震の時に倒れないような通行をしていただきたい。一般の人もブロック塀から離れて歩くことが重要だ」

と話していた。

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