イチナナを始めたきっかけ、その後の試行錯誤
人生の転機となったイチナナとの出会いを語る
小さいころから音楽が好きで、歌う仕事をしたいという「夢」を持っていたmaaamiさんだが、思い通りにはいかなかった。
「ボイストレーニングも通ってましたし、オーディションも受けていました。でも、歌がめちゃくちゃ上手い人ってたくさんいて、全然受からなかった。誰かに選んでもらわないと好きな仕事ってできないのかなとガックリきて、一度諦めたんです」
決して裕福ではなかった家庭で、無理は言えなかった。就職活動もうまくいかず、何とか採用された会社では不条理なことで辛い日々を過ごしたこともあった。
「人生で一番嫌だった」と話すのは、ある年のハロウィン。賑やかな街の中、電車賃もなく、疲れて駅前でポツンと体育座りをして夜を明かしたこともあった。
イチナナを知ったのはそんな頃だ。「たまたま友達が『一緒にやろうよ、楽しいから』って誘ってくれた」ことで、アプリをダウンロードし、ライブ配信を始めた。
「最初はエアギターなんかを思いつきでやってみたんですけど、視聴者が3人くらいしか来てくれなくて...。悔しいじゃないですか。だんだん本気になってきたんです。それでよく考えたらここ、音楽やるにはピッタリかもしれないと思って、もう一度真剣にやってみようと思ったんです。
でもライバーは何百万人といますから、何かオリジナルを持たないと埋もれてしまう。配信画面をデコレーションできる『エフェクト』機能を色々試したり、歌い方も工夫したりしながら今の形に行きつきました」