トヨタのレースチームである「TOYOTA GAZOO Racing」が、2018年6月16、17日に仏・サルトサーキットで開催された「第86回ル・マン24時間レース」で悲願の初勝利を果たした。
ネット上では祝福する声や過去の歴史に思いをはせる人もいながら、一部に「勝って当然」と、冷静な見方もあった。
優勝は1991年のマツダ787B以来
今回のル・マン24時間レースに「TOYOTA GAZOO Racing」からは、TS050 HYBRID 7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)と8号車(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ)が出走。8号車が388周、7号車が386周を走りきり、ワンツーフィニッシュとなった。トヨタは今まで、47台をル・マン24時間レースに送り込み、6度表彰台に立っていたが、チェッカーフラッグを受けたことはなかった。
今回の初勝利は20回目の挑戦で勝ち取ったもので、日本メーカーとしては1991年のマツダ787B・55号車の勝利に次ぐ。日本メーカーの車に日本人が乗ってル・マン24時間レースで勝利するのは史上初。7、8号車と同じクラス(LMP1)で出走してレースを完走した車は、レべリオンレーシングの3号車と1号車、CEFC TRSMレーシングの5号車の計5台だった。
今回の優勝にネット上では、「トヨタルマン優勝おめでとう!」などと祝福の声や、
「トヨタ ルマンは20回目の挑戦だったの。凄い」
「2016年の雪辱を果たせたのは本当に良かった」
と歴史を振り返りながら、今回の優勝に感慨を覚える人も多くみられた。16年にはトヨタから出走した5号車が残り5分でリタイアした経緯がある。