至学館大の谷岡郁子学長が2018年6月17日、同大レスリング部の指導現場に先日復帰したばかりの栄和人監督を解任すると発表した。
谷岡学長は解任理由について、テレビカメラの前で「反省できていない」と語った。
復帰時には「選手ファースト」と説明
谷岡学長は報道陣に対し、「栄和人監督を解任することを決断致しました」と語った。栄氏は14日、伊調馨選手らに対するパワハラ問題で謝罪会見を行い、指導現場に復帰することも明かしていた。谷岡学長は解任理由として、14日の謝罪会見や会見以降の栄氏の様子を見て、
「まったくまだ分かっていない。反省できていない」
と感じたことを挙げた。
栄氏の14日会見では、パワハラ問題に対し「コミュニケーション不足」と弁明し、テレビのワイドショーなどで「本当にパワハラを反省しているのか」と批判を受けていた。また、谷岡学長も14日、栄氏が会見を開いたレスリング試合会場に姿を見せ、栄氏と談笑。報道陣に対しては、栄氏の指導現場復帰について、「選手ファースト」と説明していた。
突然の方針転換に、ツイッターでは17日、
「は?何がどうなってんの。選手たちが監督の指導継続を望んでるって言ってたじゃんか、学長。わけわからん」 「少し前まで仲良く談笑していたと思ったら解任されていた 何なんだこの学長は」 「保身のために切ったな。学長も辞任すべき」 「学長も辞任すれば丸く収まるのにね」
といった反応が寄せられていた。