パワハラ問題でレスリング日本協会強化本部長を辞任した栄和人氏との「意外なツーショット」で注目を集めていたお笑い芸人の千原せいじさんが2018年6月17日放送の情報番組「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演した。
千原さんはレスリングを一緒に観戦していた理由に加え、栄氏の人柄についても言及。パワハラ騒動とはかけ離れた印象を持ったことを明かした。
「あれ?全然パワハラな感じないやん」
栄氏はレスリング女子で五輪4連覇を成し遂げた伊調馨選手らに対するパワハラ問題を受け、6月14日、全日本選抜選手権が行われた東京・駒沢体育館で謝罪会見を開いた。至学館大の監督として現場復帰するにあたり、試合開始前に会見を開いた形だ。
会見後、栄氏は至学館大の試合を谷岡郁子学長(64)と並んで観戦していたのだが、もう片側にはなぜか千原せいじさんの姿が。意外な組み合わせの2人が談笑する様子はワイドショー等でも紹介され、お茶の間の注目を集めた。
千原さんは17日放送の「ワイドナショー」で隣にいた理由について聞かれると、真相を語り出した。それによれば、栄氏と会ったのはこの日が初めて。もともと14日はレスリング協会と付き合いが深い友人とランチを食べる予定があり、その食事の席で初めて栄氏と同席したのだという。
会う前には「なんかされたらすぐ『パワハラや』言うたろ」と思っていたそうだが、お店にやってきた栄氏は同席者が予定より増えてしまったことを千原さんの友人に謝罪。その低姿勢ぶりに「あれ?全然パワハラな感じないやん」と拍子抜けしたそうだ。
その後も千原さんは、栄氏が問題発覚後に体調を崩したことについて「あれ嘘で入院したでしょ」とツッコんだが、栄氏は小さな声で「ほんまにしんどかったんや...」。「人生で一番倒れたらあかんときに倒れたなぁ!」と切り込んでも「はぁ...」とため息。もともと抱いていた印象とのあまりのギャップに、
「全然思ってた人とちゃうやん! ほんまに世間の人が言うてるようなイメージとは違う」
と感じたという。
試合中も「険悪な雰囲気」感じなかった
さらに千原さんは、栄氏と選手・父兄の間に険悪な雰囲気は感じなかったとも力説。試合観戦時には、優勝したある選手の母親が監督のもとにお礼を言いに来たことも明かし、
「マスコミがワーッと事件かのように盛り上げてるようなことがほんまにあるんやったら、あんな感じのコミュニケーションを父兄の人がとるやろか」
と疑問をなげかけた。
この千原さんの発言を受け、コメンテーターの古市憲寿さんは伊調選手へのパワハラについては栄氏本人も認めていると指摘。MCの東野幸治さんも「至学館大学の中、自分のテリトリーの中の人には優しくて、そこから出て違うコーチにつくことに対してはパワハラをした、ということ」とまとめた。