RADの「HINOMARU」騒動、抗議集会に発展か 告知の主催側「2度と歌わないこと求める」

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   人気バンド「RADWINMPS」(ラッドウィンプス)の新曲「HINOMARU」の歌詞をめぐる炎上騒ぎは、作詞を担当したボーカル・野田洋次郎さんの謝罪後も、一向に鎮火する気配が見えない。

   今回の騒動を受けて、RADWIMPSのライブ会場の前で抗議集会を呼び掛けるツイッターアカウントも登場。J-CASTニュースでは、このアカウントを通じて抗議の主催側に取材。その意図やバンド側への要求内容などを尋ねた。

  • 抗議集会の告知アカウントが投稿している画像
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「絶対に許されない歌を出してしまいました」

   「HINOMARU」は、RADWIMPSが2018年6月6日に発売したシングル「カタルシスト」に収録されたカップリング曲だ。

   物議を醸したのは、「気高きこの御国の御霊」「日出づる国の 御名の下に」といった歌詞の内容。これに一部のネットユーザーから、「軍歌のようだ」「愛国心を煽っている」などの批判が寄せられたのだ。

   批判を受けて、作詞・作曲を担当した野田さんは11日、自身のSNSで「この曲は日本の歌です。この曲は大震災があっても、大津波がきても、台風が襲ってきても、どんなことがあろうと立ち上がって進み続ける日本人の歌です」と説明。その上で、

「色んな人の意見を聞いていてなるほど、そういう風に戦時中のことと結びつけて考えられる可能性があるかと腑に落ちる部分もありました。傷ついた人達、すみませんでした」

とリスナーへ謝罪した。

   だが、野田さん本人のこうした謝罪を受けても、騒動は収まる気配を見せない。

   あるツイッターユーザーは謝罪の当日に、神戸ワールド記念ホール(神戸市)で26日に予定されているRADWIMPSの公演に合わせて、抗議集会を実施しようと呼びかけ。その後14日には、

「HINOMARUに抗議するライブ会場前アクション」

と題した告知用アカウントが登場した。

   このアカウントでは、問題となった曲を「2度と歌わない事を求める」などと説明。バンドに反発するユーザーに会場前に集まるよう呼びかけた上で、「(RADWIMPSは)絶対に許されない歌を出してしまいました」とも訴えている。

抗議行動は「鋭意調整中」

   J-CASTニュースでは14日、この抗議集会の主催側に対し、ツイッターのDM(ダイレクトメッセージ)を通じて取材。まず、警察への届け出などは済んでいるのかを尋ねると、「鋭意調整中です」との回答があった。

   また、抗議集会を主催する人物の素性については「様々な社会運動の経験を持つ、賛同する諸個人です」と説明。その上で、RADWIMPSおよびレコード会社に対して、

・「HINOMARU」シングルを回収し、廃盤にすること
・ライブなどで2度と歌わない事
・「HINOMARU」の内容と、これまでの釈明が間違っていたと早急に表明すること

を要求していくとした。

   一方で、バンドのファンなどからは、抗議集会について「明らかにやりすぎ」「ファンがかわいそう」などと批判や中止を求める意見も続出。こうした否定的な反応が出ていることについて主催側は、

「全ての表現は批評を受けます。抗議行動も憲法で保障された表現の自由です。そして事の重大さは過去最悪です。ですからファンもぜひ一緒に曲を問題にし、やめさせましょう」

と訴えていた。

   なおJ-CASTニュースでは14日昼、RADWIMPSの所属レコード会社「EMI Records」に対し、(1)抗議行動の告知が広まっていることは把握しているか(2)何らかの対応、対策を取る予定はあるか――などを取材で尋ねたが、同日19時までに回答はなかった。

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