「ONE PIECE」尾田栄一郎、横井庄一さんネタ「反省コメント」 集英社が発表

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   漫画「ONE PIECE」(集英社)89巻の表紙に掲載した作者・尾田栄一郎氏のコメントが「配慮を欠いた」ものだったとして、集英社広報部は2018年6月14日、J-CASTニュースの取材に「週刊少年ジャンプ編集部、作者共々反省しております」とコメントを寄せた。

  • 「ONE PIECE」89巻
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残り物のからあげに「名前つける事に」

   尾田氏はまず、「ONE PIECE」89巻の作者コメント欄で「みんなでごはん食べる時 最後に一つ大皿にぽつんと残ってるからあげとかあるよね。あいつに名前をつける事にしました」と切り出した。その上で、残留日本兵の故・横井庄一さんにたとえる形で

「横井軍曹と。『横井軍曹残ってるよ!誰か戦争を終わらせて!』的な。分からないちびっ子は調べてね」

と続けた。

   横井さんは1972年、太平洋戦争終結28年目にしてようやく米領グアム島で発見された。帰国後の記者会見で発言した内容から生まれた言葉「恥ずかしながら帰って参りました」は、その年の流行語に。28年のジャングル生活をもとに著書を執筆し、全国各地で講演。1997年に82歳で亡くなった。

   尾田氏がそんな横井さんを引き合いにしたことで、「不謹慎」「笑えない」と酷評するようなレビューがアマゾンの商品ページで一部、寄せられていた。

   これを受けて集英社広報部は6月14日、J-CASTニュースの取材に

「コミックス『ONE PIECE』89巻の作者コメントには、配慮を欠いた表現がありました。週刊少年ジャンプ編集部、作者共々反省しております。今後は、より一層表現に留意して参ります」

と回答。少年ジャンプの公式サイトでも同様のコメントを掲載した。

   集英社の反応を受けて、ツイッターなどインターネット上の反応は「息苦しい世の中だね」「文面からは悪意があるようには感じられない」「先輩を馬鹿にするなんて不謹慎」「さすがに今回のはまずい気がする」など賛否両論となっている。

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