阪急阪神ホールディングス(本社:大阪市北区)は、定時株主総会を2018年6月13日、梅田芸術劇場(大阪市北区)で開催した。
株主総会において名物化してしまった阪神タイガースに対する質問の数々だが、各報道によると今年は例年とは違った質問が飛んだ。「阪神タイガースの質問ばっかりするな」と苦言を呈した男性が現れたという。ネット上では、この反「猛虎」発言を巡って賛否両論が繰り広げられた。
猛虎の暴走へついに
阪急との経営統合前から阪神タイガースの親会社、阪神電鉄の株主総会は熱心なタイガースファンからの質問が飛ぶことで知られている。
06年の経営統合後もそれは変わらず、例えば15年の総会で「来シーズンは岡田さんを監督にしたらどうかと思うんですが、どうでしょうか」(サンスポ・コム、2015年6月16日)とか、05年優勝時の監督である岡田彰布の再登板を求める、などした。
17年には「名前も言いたくないあの球団の色を変えることはできないか」(デイリースポーツ online、2017年6月14日)と阪神電車の車体の色をオレンジから変えてほしいとの要望が飛び出すなど、「猛虎魂」溢れる質疑応答が繰り広げられてきた。
しかし、今年はこれで終わらなかった。猛虎に噛みついた株主が現れたのだ。「阪神タイガースについての質問はもうやめてください」と発言したという。
タイガースファンはどう見た
この発言を巡って、ツイッター上では、
「ぐうの音もでない発言」
「タイガースの質問ばかりでは怒る人がいるのは当然だろう」
など声をあげた株主に賛同する発言が見られた。
これに対し、反論も多い。
「じゃあ来るな」
「確かに阪神タイガースの質問は多いだけど するな 答えるな はおかしくないか?」
「阪神=タイガースだから仕方ないやん」
「この発言をした株主は虚カス(編注:読売ジャイアンツファンの蔑称)か?」
これだけに留まらず、苦言を呈した株主に対して、
「阪神タイガースの質問が嫌なら京阪電鉄の株主になったほうがフラストレーションもたまらないのでは...」
といった提案をする人まで現れた。
ツイッター上では、こうした賛否が続いているが、毎年、繰り広げられるこの恒例の騒ぎはタイガースが弱いことに尽きる。ツイッター上でも
「株価上げるのは優勝が手っ取り早いの!でも、弱いから手っ取り早くないの!」
「タイガースが優勝すれば株主に利益しかないからタイガースの質問以外する意味無い」
との指摘もある。
ちなみに、タイガースの日本一は1985年を最後になく、日本シリーズ進出は2014年にあったもののリーグ2位で、リーグ優勝は05年以来ない。今年は6月13日時点で、セリーグ2位と健闘しているが、27勝29敗で「借金生活」となっている。