専門家「どんな行動が最善かは分からない」
疑問や批判としては、「なた振り回してるのに立ち向かうのは、死ぬ気で行かないと無理」「男数人で押さえに行けば止まっただろうけど死体は無駄に増えてただろう」「そりゃ逃げるよ オレの家族は誰が守ってくれるんだ?」といった声が上がった。
また、新幹線の車両内は狭い通路になっていることから、「どんなに大勢いようが対峙する時は一対一」だとの指摘もあった。
他にも「男の命は軽いって言いたいのか」「なんで女性は助けに行かなかったの?」「すげぇ男性差別」といった反発も出ていた。
一方で、「こういう事言いたくなる気持ちは分かる」「目の前で襲われてる状況なら俺は助けたい」「この事件で自分だったらどうするか考えさせられた」との書き込みもあった。
新潟青陵大学の碓井真史教授(社会心理学)は、ヤフー・ニュース(個人)への6月11日の投稿で、梅田さんの勇気ある行動で被害者を最小限に留めたと讃えながらも、「あのとき、どんな行動が最善だったのかは分かりません」と指摘した。
そのうえで、「みんなで力を合わせ、だれも亡くなることなく犯行を止めることができていれば、一番良かったでしょう。けれども、ドラマのように上手くはいきません。冷静で安全な立場にいる人が、緊急事態に直面した人を安易に責める事はできません」と指摘している。