朝鮮中央通信「軍事演習中止&安全保証提供&制裁解除の意向を表明」
仮に軍事演習がなくなれば在韓米軍の抑止力が低下し、中国やロシアの脅威が増すことにもなりそうだ。会見では軍事演習について確定的な表現を避けたが、すでに会談で演習中止を北朝鮮側に表明してしまっている可能性もある。朝鮮中央通信によると、正恩氏が
「差し当たり相手を刺激して敵視する軍事行動を中止する勇断から下すべき」
と呼びかけたのに対して、トランプ氏は
「これに理解を表し、朝米間に善意の対話が行われる間、(北)朝鮮側が挑発と見なす米国・南朝鮮合同軍事演習を中止し、朝鮮民主主義人民共和国に対する安全保証を提供し、対話と協商を通じた関係改善が進むことに合わせて対朝鮮制裁を解除することができるとの意向を表明した」
と応じたとされる。仮に北朝鮮側の表現が正確だとすれば、「大幅譲歩」だという批判が高まりそうだ。
これに加えて問題視されているのが、「戦争ゲーム」という用語だ。オバマ政権で駐ロ大使を務めた政治学者のマイケル・マクフォール氏は、
「コメンテーターのみなさん、『戦争ゲーム』ではありません。これは敵の呼び方で、『軍事演習』です」
とツイートしている。