2018年6月12日のプロ野球は、グラウンド上でのアクシデントが続発する「厄日」だった。
DeNAの大和(30)、ロッテの南昌輝(29)、ヤクルトの中村悠平(27)――。各チームの主力選手3人の頭部付近にボールが直撃し、搬送先の病院で検査・治療を受けたのだ。こうした事態にファンからは、「なんかの呪いかな...」といった声もネット上に漏れた。
打球直撃、頭部死球...
この日、ロッテ対DeNAの試合があったZOZOマリンスタジアム(千葉市美浜区)では、試合前練習中の選手に打球が直撃するアクシデントが続発した。
DeNAの正遊撃手・大和は守備練習中、フリー打撃の打球が後頭部付近に直撃。フライを捕球した直後の無防備な体制で、ライナー性のボールが背後からぶつかった。大和はそのままグラウンドに倒れ込み、球場は一時騒然となった。
その後、大和は担架で病院へ救急搬送され、医師の診察を受けた。この日の試合は欠場したものの、試合中に球場へ戻った。スポーツ各紙の報道によれば、13日に念のため再検査を受ける予定という。
同じ練習中のグラウンドでは、ロッテの中継ぎ投手・南の左目付近にも打球が直撃。球団の発表によれば、左眼瞼(がんけん)裂傷で5針を縫った。ただ、視力などに異常が見られなかったことから、この日の試合でもベンチ入りをした。
さらに、県営大宮球場(さいたま市大宮区)で行われた試合では、西武の先発カスティーヨの投球が、ヤクルトの正捕手・中村の頭部に直撃。この投球は危険球と判定され、カスティーヨは退場処分を受けた。
死球を受けた中村はグラウンドに倒れ込み、球場は騒然。この日ヤクルト側が受けた3つ目の死球に、ライトスタンドからは怒号が飛んだ。中村は担架に乗せられ、救急車で埼玉県内の病院へ運ばれたが、精密検査の結果は異常なしだった。