新幹線への全線「警備員」配置 かかるコスト...現実味は?

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負担増は30円?

   小川氏の指摘のように、新幹線の全編成に何人かの警備員を配置することは、コスト面で現実的なのか。11日にはツイッターで、「運賃約30円増で、2両に1人の警備員が実現可能」とする内容を文字や絵で伝えるテレビ画面らしき画像を紹介する人もいて、

「30円値上げで警備員さん配置してくれるなら払うし」
「これくらいの費用負担なら、すぐに進めてほしい」
「30円値上げするだけで警備員配置できるならやって欲しい」

と歓迎する声が寄せられていた。一方で、そもそも論として、

「警備員おけばどうにかなるとは思えない」

と、警備員増員による抑止効果に懐疑的な意見も見られた。

   仮に警備員を全編成に設置するとすれば、コスト増はどの程度になるのか。J-CASTニュースが、かなり大雑把ながら、いくつか試算を行ってみた。

   (1)東海道新幹線(700系)は、1編成16両で全席埋まれば1325人(車いす席含む)が乗車できる。(2)ネットで「警備員の時給」を調べると、1000円前後で見つかる。(3)仮に「2両に1人」を配置すれば、8人が必要となる。(4)東京‐博多間(約5時間)で、全区間ほぼ満席(1300人)と仮定する。

   (1)~(4)の条件で単純に計算すると、(1000円×8人×5時間の)4万円を1300人で割って、1人あたり「31円弱」の運賃負担増で済むことになる。勿論、「全区間がほぼ満席」が通年続くという前提は現実的ではないが、ひとつの目安として計算すると、ツイッターで話題になっていた「約30円」に近い数字となった。

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