元サッカー日本代表でSC相模原のGK川口能活選手(42)が、ロシアW杯初戦のスターティングメンバー11人について驚きの提案をした。現在中核をなす2人のベテラン、本田圭佑選手(31)と長谷部誠選手(34)を外しては、というのだ。
本戦を目前に控えながら、代表はいまだ「これだ」というスタメンが固まらない。逆に直近の2戦で印象づけたのは不安ばかり。こうしたチーム状態にあって、W杯を4度経験し、42歳の今なお現役を続けるレジェンドの大胆提案には、「見てみたい」といった声が相次ぎ寄せられた。
「W杯ではフレッシュな選手も重要」
川口選手は2018年6月11日未明放送の「スーパーサッカー」(TBS系)に出演。19日に迫る「W杯初戦・コロンビア戦で勝ち点1以上を取るためのスタメン」を提案した。
西野ジャパンの2試合とはフォーメーションから異なった。西野監督は3-4-2-1や4-2-3-1を採用してきたが、川口選手は4-3-2-1。GKは中村航輔(23)、DFは左から長友佑都(31)、槙野智章(31)、吉田麻也(29)、酒井宏樹(28)、MFはボランチに大島僚太(25)、山口蛍(27)、柴崎岳(26)、2列目に乾貴士(30)、香川真司(29)、FWは大迫勇也(28)となっている。
9日未明に行われた親善試合・スイス戦(0-2)とは6人も異なる。特に主将の長谷部選手を含む4人を入れ替えたMFの布陣について、川口選手は狙いを語った。
「中盤には山口選手を置いた。その意図はとにかく守備。彼は広いエリアをハードワークできる。コロンビアのエース、ハメス・ロドリゲス選手を徹底的に抑えにいく狙い。アンカーというより、中盤エリアの守備を徹底して彼に任せる」
「柴崎選手は、リーガ・エスパニョーラのヘタフェでプレーしており、非常に守備力が向上している。彼の守備の不安はなくなっている」
外れた選手では、長谷部選手と並んで中心的に起用されていた本田選手もいない。両ベテランを外したことについて問われると、川口選手は
「初戦ということで緊張感のある試合になるのは間違いないが、W杯ではフレッシュな選手も重要になってくる。経験のある吉田選手、長友選手もいるから、そういった選手が支えて、フレッシュな選手でコロンビアと戦いに行く」
と若手に期待を寄せていた。