金正恩氏「すべての建物がスタイリッシュだ」
記事の内容も異例だ。正恩氏は今回の観光スポット訪問で「シンガポールの社会・経済的発展について学んだ」といい、「マリーナ・ベイ・サンズ」という固有名詞を出しながら、正恩氏の発言を
「マリーナ・ベイ・サンズの展望台から市内の夜景を楽しみながら、これまで聞いていたように、シンガポールが清潔で美しく、すべての建物がスタイリッシュだと述べた。さらに、今後様々な分野で、シンガポールの立派な知識や経験から多くを学びたい、と述べた」
などと伝えた。正恩氏は
「今回の視察を通じて、シンガポールの経済的潜在性と発展についてよく知ることができた。シンガポールについて良い印象を持つようになった」
とも述べたという。北朝鮮メディアが資本主義国の経済について肯定的に伝えるのもきわめて珍しい。
北朝鮮は13年の朝鮮労働党中央委員会総会で、核開発と経済建設を両立させる「並進路線」を打ち出していたが、18年4月20日の同総会で並進路線を終了して経済成長に重点を置くことを決定していた。